アロマ辞典

〈イランイラン〉こころをゆるめ、バランスを整える香り

妊活期・女性のライフステージで「心の緊張」が起こりやすい理由

妊活期やライフステージの変化がある時期は、
身体の変化以上に、自律神経やホルモンバランスが揺らぎやすいとされています。

・緊張が抜けない
・気持ちが高ぶりやすい
・理由はないのに落ち着かない

こうした状態が続くと、
交感神経が優位になり、
体も心も「がんばり続けるモード」から抜けにくくなります。

香りは嗅覚を通して、
感情・自律神経・ホルモン調整に関わる脳の領域へ直接働きかけるため、
無理なく取り入れられるセルフケアとして注目されています。

イランイランとは?植物としての特徴と背景

イランイランは、
東南アジアを原産とする高木に咲く
星形の花から抽出される精油です。

・学名:Cananga odorata
・抽出部位:花
・抽出方法:水蒸気蒸留

「花の中の花」とも呼ばれ、
古くから心身のバランスを整える香りとして
儀式やケアに用いられてきました。

濃厚で甘いフローラル調の香りが特徴ですが、
少量でもしっかり香るため
使い方には適量が大切な精油です。

イランイランの主要成分と科学的に注目される働き

イランイラン精油には、
自律神経やホルモンバランスに関わるとされる
芳香成分が含まれています。

● リナロール

・鎮静作用
・緊張緩和
・副交感神経を優位にする働き

● 酢酸ベンジル

・気分を落ち着かせる
・ストレス反応の緩和

● ゲルマクレンD

・神経系への穏やかな作用
・感情の高ぶりを抑える方向に働くとされる

これらの成分により、
イランイランは
心拍数や血圧を落ち着かせる方向へ働く香りとして
研究でも報告されています。

心と体への作用|「ゆるめる」ことで整うバランス

イランイランは、
前向きにさせる香りというよりも、
高ぶった状態を鎮め、ニュートラルに戻す香り。

✔ 気持ちの緊張をほどく
✔ 感情の波を穏やかにする
✔ 自律神経の切り替えを助ける

妊活期や女性のケアにおいては、
「整えよう」とするよりも
まず“ゆるむ”ことが土台になる場合も多くあります。

イランイランは、
その入口を静かにつくってくれる香りです。

妊活期・日常に取り入れる際のポイント(安全な使い方)

イランイランは香りが強いため、
少量・短時間の使用がおすすめです。

・ディフューザー:1滴から
・塗布:キャリアオイルで1%以下に希釈
・入浴:1滴を浴槽に入れて香りを楽しむ

妊娠の可能性がある時期は、
体調を最優先し、
香りが強すぎると感じたら使用を控えましょう。

まとめ

イランイランは
自律神経やホルモンバランスに働きかける香り。

がんばる力を足すのではなく、
「力を抜くことで整える」
そんなケアを必要とする時期に
やさしく寄り添ってくれます。

香りは治療ではありませんが、
心と体が整いやすい状態を
静かにつくるサポートになります。

ABOUT ME
yoshi
サイトをご覧いただきありがとうございます。当メディアを運営しております佐々好美です。 趣味は楽器演奏とジャズダンス、温泉巡りです。 メンタル心理ミュージックアドバイザーの資格取得経験も活かし、がんばる女性が健康で心を豊かにするきっかけを発信したいと考えています。 どうぞよろしくお願いします。

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